平泉歳時記

毛越寺二十日夜祭

1月20日

1月14日から行われる春祈祷の最終日の祭礼。山門前では厄男たちがたいまつをぶつけ合う勇壮な「火たきのぼり」、常行堂前では護符の入った蘇民袋の争奪戦を展開後、延年の舞が夜半まで奉納される。

中尊寺節分会

2月 第1土曜日または日曜日

邪気を払い、1年の無病息災と招福を願う行事で、歳男や歳女のほか毎年大相撲の力士を迎えて行われる。この日にのみお授けいただける魔滅大師は、七難を払う縁起物として人気。

中尊寺西行祭短歌大会

4月29日

平安時代に平泉を訪れ、「ききもせず たばしね山のさくら花 吉野のほかにかかるべしとは」と束稲山の桜に感激して短歌を詠んだ西行を偲んで開催され、追善法要も併せて営まれる。

春の藤原まつり

5月1日〜5日

みちのく岩手に本格的な観光シーズンの訪れを告げる、平泉最大のイベント。
期間中は、初日の稚児行列や最終日の弁慶力餅競技大会、延年の舞など、5日間にわたり多彩な催しが行われる。
中でも最大の目玉は、3日に行われる「源義経公東下り行列」。兄頼朝に追われて平泉に逃れてきた義経とその一行を、藤原秀衡が暖かく出迎えたという様子を再現したもので、艶やかな平安装束姿に馬や牛車を交えた絢爛豪華な平安絵巻が繰り広げられる。

毛越寺曲水の宴

5月 第4日曜日

浄土庭園を流れる遣水に盃を浮かべ、歌人が盃の流れてくるのに合わせて和歌を詠む平安時代の優雅な歌遊びを再現した催し。
歌人たちは男性が衣冠、狩衣、女性は袿など平安の装束をまとって水辺に座り、十二単姿の女性が披露する歌題をもとに和歌を短冊にしたため、流れてくる盃を傾ける。
毛越寺の遣水は、庭園の発掘調査中に往時の姿そのままに発見されたもので、平安時代の様子を現代に伝える遺構としては唯一貴重なものとされている。

毛越寺あやめまつり

6月20日〜7月10日

浄土庭園内にある約30aのあやめ園に植えられた300種、3万株の花菖蒲が紫や白、黄色の大輪の花を色鮮やかに咲かせる。期間中は延年の舞公演や茶会など多彩なイベントも行われる。

平泉芭蕉祭全国俳句大会

6月29日

「奥の細道」で知られる俳人松尾芭蕉が平泉を訪れた日にちにちなみ開催。
大会当日は応募作品の審査結果の発表や表彰のほか、芭蕉供養祭、芭蕉にまつわる講演なども行われる。

平泉水かけ御輿

7月下旬

東京・深川にある富岡八幡宮の水掛け御輿を招いたイベントをきっかけに毎年開催。担ぎ手が沿道からの「清め水」を浴びながら、威勢のいい掛け声とともに水しぶきを上げて練り歩く。

中尊寺薪能

8月14日

中尊寺境内にあり、重要文化財にも指定された白山神社能楽殿で行われ、杉木立の中、かがり火に照らされた能舞台で喜多流の能、和泉流の狂言の演目がそれぞれ披露される。

平泉大文字まつり

8月16日

奥州藤原氏並びに義経主従追善と、先祖供養のための送り盆行事、京都の東山になぞらえた束稲山の駒形峰に、中尊寺の不滅の法燈から法火がリレーで運ばれ、約200m四方の「大」の字が夜空に浮かび上がる。

毛越寺萩まつり

9月15日〜30日

本堂や浄土庭園のまわりに植えられたミヤギノハギ、シロバナハギ、ヤマハギの3種類、約500株が赤紫や白の花を咲かせる中、週末を中心に琴の演奏会などが催される。

中尊寺菊まつり

10月20日〜11月15日

平泉町内や近隣の菊愛好者が丹精込めて育てた菊を一堂に展示。境内には三本立の大菊や懸崖、千輪咲などの作品が並ぶほか、菊の金色堂や三重塔もお目見えする。

秋の藤原まつり

11月1日〜3日

境内が鮮やかな紅葉に包まれる中、中尊寺での稚児行列や能公演、毛越寺での延年の舞、郷土芸能などの催しが3日間にわたり繰り広げられる。

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